LPガスの概要

LPガス(LPG)とは、Liquefied(液化)Petroleum(石油)Gas(ガス)の頭文字をとった液化石油ガスの略称で、プロパン(C3H8)とブタン(C4H10)を主成分とする炭素と水素の化合物です。

LPガスは常温常圧下では気体ですが、冷却または加圧し簡単に液体になります。

液体になる温度は常圧下ではプロパンで-42℃、ブタンで-0.5℃です。一方、メタン(CH4)を主成分とする天然ガスを液化したものをLNG(Liquefied Natural Gas)といいますが、天然ガスは-162℃に冷却しないと液化しません。

LPガスの主な特長

LPガスには、主に4つの特長があります。

1.環境にやさしいクリーンエネルギーである

LPガスは化石エネルギー(石油・石炭・天然ガス・LPガス)の中でも天然ガスとともに二酸化炭素の排出量が少ないエネルギーです。また、環境に悪影響を与える硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、浮遊性粒子状物質(SPM)がほとんど発生しません。

2.災害対応力に優れている

LPガスは1戸ごと個別に供給する「分散型エネルギー」です。災害により供給がストップした場合でも、配管など供給設備の点検が短時間で済み、その場で修理することができるため迅速な復旧が可能です。また、LPガスは避難所や仮設住宅へ迅速に設置することができ、被災者の方の生活を支援することができます。

3.安全・安心なLPガス

これまで、LPガスに関する安全・安心の確保という観点から様々な技術開発が行われきました。多くの安全機器が実用化され、安全・安心の確保に大きく貢献しています。
また、様々な保安活動に取り組んでいます。

4.快適で、省エネルギーなLPガス機器

LPガスの環境性をより活かすため、家庭用・業務用・工業用などの幅広い分野で様々な技術とシステムが開発・導入されてきました。
「Siセンサーコンロ」、「エコジョーズ」、「エネファーム」、「エコウィル」など、省エネ性の高いLPガス機器があります。

LPガスの性質

1.空気よりも重い

LPガスは空気よりも重く、もれると低いところや物かげにたまる性質があります。もしガスがもれたら、下の方の風通しを良くしてガスを屋外に追い出しましょう。

2.ニオイをつけてある

LPガスそのものは無色無臭ですが、もれた時に分かるようにガス特有のニオイをつけてあります。

3.燃焼には新鮮かつたくさんの空気が必要

LPガスが燃焼するためには新鮮かつたくさんの空気(酸素)が必要です。室内でガスを使用するときは、十分に換気をしてください。

一般社団法人全国LPガス協会ウェブサイトより抜粋
→一般社団法人全国LPガス協会